◆南市原のまちづくりな関する調査特別委員会行政視察報告

 今、市原市、南部地区「南いちはら」が、にわかに脚光を浴びいています。
 数年前から始まりました『市原市水と彫刻の丘』を中心としたアートなまちづくりから発展した、多くのギャラリーの設置やそれに伴う南市原ギャラリーマップの発刊とともに南いちはらのアートスタイルも定着し、おとずれる方々に大変好評をはくしているとお聞きしました。
 人気のギャラリーでは数年先までアーティストの皆さんの予約でいっぱいという状況でもあり、まだまだ、見過ごしているギャラリー候補地などを発掘し、ギャラリーを中心としたまちづくりを大いに行ってほしいと感じております。
 また、数年後には開通予定である圏央道と(仮称)市原南インターチェンジ周辺でも、市原鶴舞バスターミナルが急ピッチで建設されている他、バスターミナルを中心としたまちづくりも大いに期待しているところでもあります!
 特に飯給駅に建設された『世界一広いアートなトイレ』は、その話題性からマスコミにも取りざたされ、国営並びに民放各局で取材放送され、反響の大きさに地元の皆さんも驚きを隠せない状況でした。
 基本設計は、藤本壮介さんで、台湾タワーやユニクロ心斎橋店など設計でも知られる新進気鋭の世界的な建築家であることをお聞きし、話題性の広がりが設計者の人選や設計段階からすでにあった事にも驚かせられました。
 トイレ広さはおよそ200平方メートルで、外の景色も楽しめる女性専用の大きなトイレで、中央付近に通常の大きさのガラス張りの個室があってその周囲を50メートルあまりにわたって外から見られないよう杉の木のくいで作った壁で囲ってありました。壁の内側には、梅や桃の木が植えられているほか囲いの外にある桜を眺めることもできる、開放感のあるすばらしいトイレでありました!
市原市の名所がまた一つできあがったのではないでしょうか。また、南市原周辺には、古墳などの遺跡や古い神社仏閣も多い場所でもありました。牛久石奈坂古墳群では、市原で出土した一番大きな鏡などの発見もあり大変な話題となりました。また近くの橘禅寺ではの迫力と量感に満ちた金剛力士立像など重要な過去の芸術作品も見られます。これらの資源を有効に利用するため回遊マップの作成や歩道、サイクリングロード・神社仏閣の境内の整備を進めることにより、古都鎌倉のような観光地となる可能性も秘めているのではないかと思われるました。 

 また、地元の皆様のすばらしい人材と今ある有効な資産を発掘し磨き上げ、すばらしい南市原のまちづくりに繋がるよう応援してまいりたいと思います。最後に、意見交換をして頂いた「鶴舞活性化ネットワーク」の皆さん、「牛久商店会」・「花いっぱい南いちはら」の皆さんに感謝申し上げ視察報告とさせていただきます。